賃貸を考える
















山形市内の駅前の好立地に建つ築40年の賃貸物件のリノベーションである。水回りの老朽化を機に、2階の2室をリノベーションすることとなった。一体型の水回りを風呂・トイレ別に分けたい、フレキシブルで開放的な居室にしてほしい、西日対策、急な共用階段を上りやすくしてほしい、など「貸しにくい」から「貸しやすい」へ、価値を取り戻すための対応を求められた。
スケルトン と リノベーション







長い年月の中で幾重にも改修された痕跡があり、そのたびに矛盾を孕みながら壁や天井ができていたことで、使いにくい無茶も起きていた。そこで、一度全てスケルトンな状態に戻した。東側には、木を基調とした天井の高い開放的な居室群を配置した。居室同士は緩やかにパーティションで2室に分けることができる。西側には、清潔感のある白を基調にした空間にキッチン、風呂、トイレと水回りを配置した。他にも、西日対策や、階段など、限られた予算の中でメリハリを持たせ計画を行っていった。
それぞれの要件にそれぞれの回答を持たせ、全体ではシンプルでありながらも、使いやすい空間を目指した。
- data
MYA Apartment
基本情報
- 所在地
- 山形県山形市
- 主要用途
- アパートメント
- 主体構造
- 木造
規模
- 延床面積
- 79.49㎡
工程
- 設計期間
- 2015年6月~2015年7月
- 工事期間
- 2015年8月~2015年9月
敷地条件
- 特になし