場所
仙台でブランド古着のリユース販売をしている、LIFEさんの部分リノベーションになります。既存店舗の中にメインの受付カウンターと、買取対応をする小さな個室を新たに配置する計画です。ガラッと変えるというよりは、今まである素材を生かしたり、要素をシンプルにまとめたり、修正をしながらアップデートする計画です。
ショップの顔を再構成する
ショップ内装は鉄骨造の倉庫を生かしてセルフリノベーションで改装した、インダストリアルな雰囲気がありました。ですが、レジカウンターは小さくわかりにくく、査定スペースは本来は表にあって欲しい所がバックヤードにありました。これらをまとめて、わかりやすく見えやすい所に作り直すことが求められた。
背面に板張りがされている入口正面のわかりやすい所に、長さ5mのカタマリが浮いた、モルタルのオブジェの様なカウンターを新しく作りました。買取などの作業スペースは必要だが、壁のようなつい立を作らず、全体でシンプルなデザインを求められました。作業スペースはモニターが置かれたり、雑多になり見られたくない部分でもあります。そこで、作業スペースをただの壁のようなつい立ではなく、存在感が消えてしまう様なミラー状のグリーンプランターを設置し、カウンター全体をシンプルでミニマムなオブジェの様にデザインしました。ミラーで作られたプランターは、存在感が消え、ショップを映り込み様々な表情を見せています。
をコラージュしている。
あちらとこちら、ドアの向こうの異世界を作る
ショップに隣接する使っていないバックヤードを利用して、買取商談用の2つの個室ブースの計画を求められました。商談用の個室ブースなので、あまりショップ側に見えすぎない内向的な空間が求められました。
そこで、入口ドアがわかりやすく見えるのではなく、元々あるアクセサリーを飾るクラシックなガラスのショーケースに似せた、どこが入口かわからない隠れ部屋の様な入口を計画しました。ドアを開けると「あちらとこちら」、異質な空間を行き来する様な奥行きのあるゲートの先に個室ブースが待ち受けます。
ショーケース部分は既存再利用
2つの個室は、カプセルの様なUの字が特徴的な落ち着いた雰囲気の空間になっています。手前は白い明るめの上品な雰囲気の個室ブース、奥はグレートーンのシックな雰囲気の個室ブースになります。Uの字の天井には間接照明が埋設されており、柔らかい光が曲壁を印象的に演出しています。
- data
ブランド古着 LIFE
基本情報
- 所在地
- 仙台市若林区中倉3丁目17−57
- 主要用途
- ブランドリユース ショップ
規模
- 構造
- 鉄骨造
工程
- 設計期間
- 第1期 2024年5月~2024年6月 第2期 2024年8月
- 工事期間
- 第1期 2024年6月~2024年7月 第2期 2024年9月
敷地条件
写真
佐藤 紘一郎